2013/06/21

絶不調で診察されたい。

やばい… これはやばい…
さすがに病院に行かざるを得ないほどやばい…

と、激しく体調不良の末、病院へ行ったものの、待合室で症状が落ち着いてきたときの複雑な気持ちは何なんでしょう。
体調が良くなってきたのはとても喜ばしいことだけど、今じゃない。今良くなっちゃうと、いいけど、良くない。やばさが足りない。

ちょっと余裕ある感じで診察受けて「お前病気のハードル低いな。」とか「冷やかし?」とか思われたらどうしよう。「とりあえず薬だしとくから」みたいな、おざなりプレイをされて、おざなりな処方箋を出されたらどうしよう。
「さっきまでものすごくしんどくて…」「今は落ち着いて来たんですけど…」と、ぼく結構やばかったんですアピールをした所で緊迫感にかける。臨場感がない。先生、ニコニコしてる。

だから、先生には絶不調の自分を診てもらいたい。一番最悪な自分を診てもらいたい。喉元まで立ち昇るゲロが今にも飛び出してきそうな、尋常じゃない汗染みでグレーのTシャツが黒いTシャツに見えるような、聴診器をあてたら鼓動が激しすぎて先生の鼓膜が破れるような、そんな、絶不調のタイミングで診てもらいたい。
先生、少し焦ってる。動揺してる。カルテのフランス語のスペル間違えちゃってる。白衣にハンガーつけたまま着ちゃってる。先生、200BPMの曲に縦ノリしてる。そのくらいのテンションで診てもらいたい。こいつはやばい。上物のヤクが必要だ。イイ処方箋を出そう。そう思われたい。

なのに、待ってる間に何故か元気になってきちゃったもんだから、少し体調悪い感を水増しして診察を受けなければならない。悶々としてしまう。元々体調悪いのに、体調悪いフリをするというパラドックス。やるせない。

パラドックスの意味はよくわからないけど。
w-indsが曲のタイトルにしてるくらいだからきっと使ったらモテるワードだと思う。




服、ダボダボ。