2011/01/28

卒制展を終えて #mau2010

卒制展が終了。

「I am」という、人間の二面性や裏表をテーマにしたインスタレーション作品を発表しました。




就職活動生
婚活中の女
痴漢容疑の男

の三人が、面接形式で見せる裏と表の表情。マスクの表と裏に映しだされた像がそれぞれ異なる心情を物語ります。
現代社会や、自分自身が抱える問題などを織り交ぜ、だましの持つ二面性を行き来しながら体感できるものを作りました。

卒業制作を作るにあたって、自分は「だます」というテーマで一年間様々な現象や作品を調べていきました。

なぜだますというテーマにしたかは今でははっきりとは覚えていませんが、だますというテクニカルな行為に対する好奇心であったり、嘘をつくことが苦手な自分自身とは反するからこそ感じた魅力であったりだと思います。

研究を通してだますということに対する解釈が大きく広がりを持っていきました。

だましというものそのものを紐といて行くと、それはある解釈に対する裏切りの行為であると定義できます。
裏切りはウサギとアヒルの多義図形のように同時には理解し得ない二つの面を切り替える、境界を渡る行為の事だと思い、
それを表現してみようということで作品が出来上がりました。


この作品は学科内において
優秀賞には及びませんでしたが、研究室賞というそれに準ずる賞を頂きました。

選ばれたのは単に美しいとかかっこいいとか視デらしい、とかじゃなくて

やりたいこと、伝えたいことを上手く効果的なコミュニケーションを通して伝えられた結果だろうと思っています。
プレゼンとかも関係してるんだろうなと。

「好きな食べ物はビーフストロガノフです。」とかふざけたこと言ってても評価してもらえて嬉しいです。

2月25日からの視デCONTACT展(学外選抜展)でも展示してもらえるそうです。

しかし、会場が作品数に対して狭いので自分のような
暗い&音出る&空間使う の三拍子揃ったKY作品がどのように展示されるかは未だ不明です。

インスタレーション作品なんで、縮小のしようがないのですが、どうなるんだろう。
モニターにダイジェスト映像とかになったら萎えることこの上なし。
本の作品が数ページだけしか見れない的な扱いになるのと一緒です。
そうなったらやだけど、どうなることやら。はらはら

とにかく一区切り。

新しい制作できる!

WEBも更新せねば!

先の見えない我が人生、しかし何かを作り続けるということだけは確かなこと

私の好きな COMMUNE という、北海道のデザイン事務所のブログにかいてあった言葉の受け売りですが、

Eat to create, don’t create to eat.

で生きていこうと思います。